匠の狭小住宅 » 建てる前に解決!狭小住宅Q&A » 狭小住宅で後悔されやすいことは?

狭小住宅で後悔されやすいことは?

さまざまな理由から狭小住宅を選択したものの、実際に生活してみると、思いがけない不便さを感じることがあります。狭さを理解したうえで購入した場合でも、予想以上に不便を感じ、後悔する方もいるようです。

また、購入前からデメリットを認識していたものの、その影響が想像以上に大きかったと感じるケースもあります。

当ページでは、狭小住宅を購入した方々が実際に感じた「後悔ポイント」についてご紹介します。

狭小住宅で後悔されやすいこと

狭小住宅だからこそ得られるメリットがある一方で、イメージしていた以上にデメリットを大きく感じる場合もあります。

狭小住宅で後悔されやすい主な5つのポイントを見てみましょう。

生活動線が上下移動の縦になる

限られた土地面積の中で十分な居住空間を確保するために、3階建てにしたり地下を設けたりと、階数を増やす選択をする方もいます。

確かに、階数を増やすことで生活空間は広がりますが、その分、上下移動の多い生活動線になる点は避けられません。建築当初は問題を感じなくても、年齢を重ねるにつれて縦移動の多い家が負担に感じる可能性があることを考慮しておきましょう。

階数を増やす場合は、水周りを同じ階に集めたり移動しやすい場所に寝室をまとめたりなど、将来のことを考えた間取りを検討することをおすすめします。

定年退職後に平屋住宅を選ぶ方がいるのは、老後の生活を考えたうえで、生活動線がいかに重要かを示す一例といえるでしょう。

空調効率が悪く光熱費が高くなる

狭小住宅で少しでも余裕のある空間を確保するには、なるべく間仕切りを減らし、部屋数を抑えることがポイントです。本来は狭い2部屋に分けるフロアでも、間仕切りをなくすことで広々とした1部屋となり、ゆとりのある生活空間が生まれます。

ただし、間仕切りをなくすことで空調効率が低下する点も考慮する必要があります。2部屋分のフロアを1部屋にまとめると、単純に空調効率は半減すると考えておいたほうがよいでしょう。

空調効率が下がると、その分光熱費が高くなる可能性があります。

間仕切りを減らす場合は、太陽光発電システムや蓄電池の導入など、省エネ対策を検討することも重要です。

お隣の音が響く

狭い土地にできるだけ広い家を建てると、どうしても隣家との距離が近くなります。そのため、騒音がストレスとなり、近所付き合いに影響を及ぼす可能性があります。

隣家からの音が気になるのと同様に、自宅から発する騒音にも注意が必要です。特に、赤ちゃんや小さなお子様がいる家庭では大きな音が出やすいため、住宅の設計段階で十分な騒音対策を検討することが大切です。

現状お隣さんが離れている場合でも、狭小住宅の多いエリアでは、お隣さんとの間に新たな狭小住宅が誕生する可能性もあります。将来の様々な事態を想定すれば、最初から騒音設計としておいたほうが無難ではないでしょうか。

子どもの成長につれて部屋が狭く感じる

家を建てた時点では夫婦2人と小さなお子様1人でも、将来的にお子様が2人、3人と増える可能性があります。

また、お子様は成長とともに体も大きくなり、中学・高校生になるころには親より背が高くなることも珍しくありません。成長に伴い、住まいが手狭に感じることは避けられないでしょう。

しかし、お子様の成長を重視しすぎた間取りにすると、いずれ独立した後、夫婦にとって使いづらい家になってしまうかもしれません。お子様の成長と老後の生活の両方を見据え、バランスの取れた住まいづくりを心がけることが大切です。

収納スペースが足りない

少しでも居住空間を広く確保したいあまり、収納スペースを抑える方がいます。ライフスタイルによっては、さほど広い収納スペースを必要としない世帯もありますが、多くの場合、収納スペースを狭くすると後悔することになるので注意しましょう。

「うちは物が少ないから大丈夫」と考えている家庭でも、冬物の衣類をすべて収納するには、それなりのスペースが必要になります。

特に、アウトドアやスポーツが趣味の方、料理が好きな方などは、さらに広い収納スペースを確保することが求められるでしょう。

住居空間を広く確保したい気持ちは理解できますが、収納スペースを狭くすると、かえって生活しづらい家になってしまう可能性がある点にも注意が必要です。

狭小住宅の施工実績が豊富な工務店に相談を

狭小住宅で後悔されやすいポイントは、世帯の家族構成やライフスタイルにより異なります。なるべく後悔しない住宅にするためには、数多くの狭小住宅を手がけてきた実績豊富な工務店に相談することがおすすめです。

狭小住宅の施工実績が多い工務店に相談すれば、自分たちがイメージできない点も踏まえた的確なアドバイスが期待できるでしょう。