
こちらの記事では、30坪以下で建てた狭小住宅の事例をご紹介しています。また、30坪とは実際にどれくらいの広さなのかといった点も解説。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
ここでは、30坪以下の狭小住宅事例をご紹介していきます。ピックアップした事例は、Google検索で「狭小住宅 30坪」と検索しヒットした工務店やメーカーのHPを調査し、HP内に30坪以下で建てた狭小住宅の事例を掲載している業者を上から5つご紹介しています(2024年9月6日時点の調査)。
引用元:フリーダムアーキテクツ公式HP
(https://freedom.co.jp/architects/case743/
都心部に建てられた狭小住宅の事例です。こちらの住まいは、外観はシンプルモダンな雰囲気、内観はフレンチヘリンボーンなどを取り入れることで、外観・内観のイメージを変えている点がポイントです。さらに閉塞感を緩和できるように、洗面と浴室、トイレの水回りは同じ空間として設計。また、LDKに面した形でバルコニーを設けることによって、視線の抜けを演出。開放感のある空間を実現しています。
引用元:ウィザースホーム
(https://with-e-home.com/works/case/158)
マンションからの住み替えに伴い、これまでと同等以上の快適性と機能性を実現。3階建てのこちらの住宅では、2階に暮らしの機能を集約し、さらに1階・3階に個室を配置しています。フロアの移動により、在宅勤務時も気持ちを切り替えやすい間取りとしている点がこだわりのひとつです。また、リビングにスケルトン階段を設けていることで3階の窓からの自然光がリビング・ダイニング・キッチンに降り注ぎ、明るさと開放感のある空間となっています。
引用元:アドヴァンスアーキテクツ株式会社公式HP
(https://www.advance-architect.co.jp/works/2018/02/tkt/#works-s-slider/10)
子ども世帯と母、猫が暮らす二世帯住宅の事例です。1階には家族の共有スペースとして、LDKと大きな玄関土間を備えています。リビングは子どもが走り回れるほどの広々とした空間。さらに、玄関土間には吹き抜け階段を併設しているため太陽の光が1階まで届き、家の中に居ながらにして縁側にいるような雰囲気となっています。
引用元:株式会社アース公式HP
(https://earth-official.net/gallery/home_gallery/home_gallery-3520/)
モノトーンの塗り壁が特徴的な3階建ての住まい。1階のLDKには吹き抜けを設けているため、明るさを確保しつつ上下階のつながりを生み出しています。また、3階にセカンドリビングにもなるバルコニーを備えている点もこちらの住まいの特徴。家族だけの外空間を楽しめるスペースが用意されており、思い思いの使い方が可能です。
引用元:株式会社丸山工務店
(https://www.maruyama-koumuten.co.jp/works/希望のゆったり空間を2階ldkで実現!サンルーム風/)
施主の希望だった「大きいリビング」「広いキッチン」を叶えた住まい。面積が大きく取れる2階にLDKを設けている点がポイント。サンルームを思わせるサッシ付きのインナーバルコニーもあり、開放的な雰囲気となっています。また、2階のキッチンの近くには水回りを配置することで、コンパクトな家事動線に。使い勝手の良い住まいを実現しています。
建物の面積などでよく用いられる「1坪」は、「1間×1間」の正方形で表される広さです。1間は「6尺」であり、1尺は約30.3cmとなります。そのため、1坪は「約3.3平米」となりますので、30坪の土地は約99平米ということになります。およそ60畳の広さとなりますので、10畳の部屋6つ分、と考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
30坪の敷地に家を建てるにあたっては、敷地内で建物を建てられる割合を示す「建ぺい率」と、敷地面積に対する延床面積の割合を示す「容積率」を確認することが必要です。この2つの値は、地域毎に定められている用途地域や、建物の形状により変わってきます。
建ぺい率は30〜80%の間で定められていますので、30坪の敷地には最大で「99平米×0.8=79.2平米」の建物を建てられることになります。
ちなみに、「住宅・土地統計調査」によると、都心部の注文住宅は大体30坪ほどとなっていることから、ある程度大きめの住宅であるといっても良いといえるでしょう。
出典元:e-stat建物を建てる際には、その土地の「用途地域」を確認することも必要です。この用途地域が「第一種低層住居専用地域」と定められている場合には、「建物の高さは10mまたは12mまで」といった制限があります。そのため、高さをとって圧迫感のない空間を作りたいと考えているのであれば、用途地域を確認しておくことが大切であるといえます。
こちらの記事では、30坪の住まいについてご紹介してきました。建築実例を見てもわかるように、設計の仕方によっては広さを感じさせる住まいを実現することもできます。さまざまな事例を確認し、実際に自分の家を建てる時の参考にしてみてください。