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快適に暮らせる狭小住宅を建てるためにも、ぜひ知っておきたい遮音性についての情報をまとめました。
住みやすい家づくりに欠かせない要素の1つが遮音性です。とくに隣家や道路との距離が近くなりがちな狭小住宅においては、決して軽視できない問題の1つ。
この部分の経費を削減したりすると、家の中の会話や生活音が外部に筒抜けになったり、外の話し声や交通音に悩まされるなど、のちのち面倒なことになるので注意が必要です。
一般的に「騒音」と言われる音の大きさは60dB(デシベル)以上。普通の会話の音が60db程度と言われていますから、ちょっと大きい音になるだけで人は「うるさい・不快だ」と感じることが分かります。
ちなみに、家の中で快適に過ごせる許容騒音レベルは40dB以下。これは図書館の中や、市内の深夜の環境に匹敵するレベル。これを狭小住宅で実現するには、しっかりとした防音対策が必要なのです。
音には、「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の2種類があります。
遮音とは、音の伝わるルートを何らかの手段で遮断すること。狭小住宅をはじめとする住まいにおいて、遮音性を高くしておきたい部分は「外壁」「内壁」「開口部」「窓」「床」となります。
こういった部分に使用される資材・素材・設備には遮音性の高いものが多く、性能によって等級が設けられています。住宅メーカーとの打ち合わせの際には、こういった等級にも注目すると良いでしょう。
壁などの遮音等級。空気伝搬音を遮る性能を表しており、数値が大きいほど性能が高くなります。たとえば遮音性能がD-40の壁を設置した場合、内外部から発生する100dbの音は60db程度となって聞こえるということです。
床などの遮音等級。固体伝搬音を遮る性能を表す値で、数値が小さいほど遮音性能が高くなります。椅子を動かす・人が飛び跳ねるときに発生する重量床衝撃音(LH)と、スプーンを落とすなど比較的軽めな軽量床衝撃音(LL)があります。
開口部の遮音等級。主にサッシの遮音性能を表すもので、T1・T2・T3・T4の4段階の等級がJISによって規定されています。市販されている一般的なサッシの遮音性能はT1程度、数値の大きい方が遮音性に優れています。